神戸大学は9月30日から10月6日まで、2025年日本国際博覧会(大阪?関西万博)会場内、フューチャーライフヴィレッジで開かれる「未来社会ショーケース事業」の「フューチャーライフエクスペリエンス」に参加します。7月2日から6日まで、万博会場で開催された「第3回日本国際芸術祭」に続く出展となります。
「未来社会ショーケース事業」は、次世代技術や社会システムの実証?実装を目的とした大阪?関西万博のプロジェクトです。未来の暮らしや社会の在り方を、企業や研究者、参加者とともに創り上げる「共創」の実践フィールドとして位置付けられています。
神戸大学も参加する「フューチャーライフエクスペリエンス」は、未来社会ショーケース事業の中の一つ「フューチャーライフ万博」の一環です。未来の食文化やヘルスケア、環境技術など、日常生活に密接に関わる分野の最先端技術と取り組みを展示します。未来の暮らしを実際に体感し、持続可能な社会の実現に向けた行動を考えるきっかけ作りを目指しています。国?政府関係機関(国立研究開発法人など)、国際機関、自治体、大学、企業など90団体が参加し、未来社会をリアルに形にする挑戦が繰り広げられます。
本学の展示には、本学が事務局を務めるひょうごSDGsオープンイノベーション主催の「SDGs未来ビジネス学生コンテスト」を勝ち抜いた学生チームと、最先端の研究を進める研究者が参加します。
学生チームは、シロアリ由来の水素生産技術を活用し、水素プラントのライセンス販売事業に取り組むことを構想している「HIM(ヒム)」と、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える緑茶染めインナーシャツを開発している「SkinNotes(スキンノーツ)」の2団体が、パネル展示します。若い感性と発想力を駆使して社会課題に挑み、SDGsに貢献する革新的なプロジェクトを紹介します。
また、社会実装を進めている研究者として、工学研究科?杉本泰准教授がシリコンナノ粒子を材料に開発した世界初の色材を展示します。理学研究科?津田明彦准教授が研究する光で化学品を作る「光ものづくり」を、写真パネルと動画でビジュアルに解説し、光がつくり出す新しい暮らしを模型で表現します。
このほか、本学と企業2社が連携する取り組みもパネル展示します。関西電力は本学と共催している「SDGs連続講座」(計5回)で考案された学生たちの提案を、スケールアウト株式会社(企画制作、コンサルティング)は「SDGs未来ビジネス学生コンテスト」で学生と協働して考案した新たなビジネスアイデアを展示します。
展示スペースは日本国際芸術祭(7月)の3倍の32㎡に拡充。日英両方の解説パネル約10枚と写真パネル約20枚を展示します。モニター2台を設置し、学生と研究者の取り組みを動画で紹介するほか、新しいナノ粒子塗料を塗ったミニカーや恐竜のフィギュア、SkinNotesの試作品となるTシャツや、材料に使う茶葉なども展示する予定です。
また、今年3回目を迎える「SDGs未来ビジネス学生コンテスト」を、10月4日15時30分から、フューチャーライフヴィレッジ内のステージで開催します。出場するのは、本学より6チーム、そして関西学院大学、甲南大学の計9チームです。各5分間のプレゼンテーションを展開し、優秀なチームを表彰する予定です。一般の見学も可能です。なお、コンテストは同時配信を予定しています。
展示会の開催時間は、各日10時から21時まで。万博会場への入場はチケットが必要ですが、当イベントへの入場は予約不要です。


(SDGs推進室、総務部広報課)