神戸大学は経済産業省が支援する令和6年度第1次補正予算「地域大学のインキュベーション?産学融合拠点の整備」に申請し、令和7年4月23日に採択されました。

本学の申請事業は世界初の光オン?デマンド合成法によるバイオ由来化学品を開発?製造する光ものづくりを発展させる施設を神戸市中央区港島南町の本学統合研究拠点内に整備するものであり、スタートアップ創出に向けたインキュベーション施設、医薬品や医療材料等の有用化学品の開発?製造およびエコ生産プロセスの開発まで対応する共同研究施設、オープンイノベーション推進施設の各機能を包括的に有し、兵庫?神戸地域を代表する産官学金融合中核拠点を整備いたします。

2023年、学長が掲げるKUビジョン2030の柱である「デジタルバイオ?ライフサイエンスリサーチパーク(DBLR)構想」のもと、学長直下の組織である「光ものづくり共創研究拠点」はメタンを原料とする光オン?デマンド化学品合成に世界で初めて成功ており、本技術をベースに2024年4月に光オンデマンドケミカル(株)を創業しました。本技術は全く前例がなく、極めて革新的かつ公益性が高く、社会から大きく注目されています。それらの成果をさらに世界展開させるための「KOBE光ものづくりオープンイノベーション拠点施設」を整備し、バイオ由来の新しい医薬品原料や医療材料の開発に向けた光ものづくり研究を加速するとともに、日本有数のバイオメディカルクラスターである神戸医療産業都市と連携し、産官学金の連携で生み出される共創成果の社会実装?スタートアップ創出を進め、地域経済の活性化を図ります。

参画協力機関は2府県6市、化学メーカー、金融機関など50社超などで、2032年までに1兆円規模の光ものづくり産業の創出を目指しています。

 

(研究推進部)